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2023.10.09

先人たちの想い…。

 

こんにちは、山口です。

すっかり秋になりました…。

北陸地方は「食」がとても美味しいので食欲の秋・冬との戦いです。

 

さて、先週勉強を兼ねていろんな建物を見て学びに足を運ぼうと

竹中工務店さんの竹中大工道具館に行ってまいりました(人生初)

見えてくるのは一見、平屋のように見える建物で、しっかりと軒を伸ばしてある

杉の軒天がスタイリッシュに魅せてくれる素敵な建物でした。

 

低めに、そして大きくかけられた瓦屋根が良い味をだしていました。

入口ドアも木の造作で、庭と建物の融合まで設計されている非常に「趣」のある空間でした。

 

日本で唯一の大工道具をテーマとした博物館なのですが

大工さんの道具の保存・展示に加えて、職人の技と心の記録や

木の文化の理解促進・伝統のものづくりなど、幅広い活動がここで行われているそうです。

 

今は何でも簡素化簡素化と、いかに短い工期で工場で作った製品を組み立てるか…

のような住宅も多い中(それがだめなわけではありませんが)

昔の職人さんは工場もないし、工業製品もないのですべての作業を手仕事で、

部材の接合部の継手・仕口の高度さといったらとんでもなくすごいんだなと勉強になりました。

和室の「欄間」はすべて手彫りでこういったものをつくっているおうちも昔はよくみかけましたよね。

(最近はめっきりと減ってしまいました‥造り手も減っているそう)

 

昔の住宅(建物)は、入り組んだ噛み合わせを手作業で掘り込み作り合わせていくのですが

木のオスメス(凸凹をイメージ)がぴたっと綺麗にあわさる高い精度で職人さんは作り上げていたと

思うとお家を建てるにいったいどのくらいの時間を労力がかかったのだろうと

技術も労力にも、そして細かくこだわる「ザ、職人」という作業の美しさにも驚きと圧倒

そして尊敬が混ざるもので、現代にこうして見られる昔の建築物は本当に偉大なんだなと

改めて考えさせられました。

 

木の種類の展示

カンナで薄く削った木の質や香りは本当に様々。

いつも床材で使う木も丸太の状態だとこんな風になっているのかぁと

大きな丸太で、木肌と中の木目と香りをそれぞれ見れたのがよかったです。

 

宮大工さんの技術も本当にすごいです。

全部、手でつくるって…凄いですよね。

 

昨今、物価高や経済情勢があまりよくないことからも

「とにかく安くできればいい」とおっしゃるお客様も

多くなってきたなぁと感じる日々な現代ですが、

私は、この現代においても普段お客様や職人さんなどと大切に共有したい事のひとつとして

ひとりひとりの色んな職人さんの想いがあって、そして我々と、色んなメーカーさん等…

三位一体で「心のある」家づくりを、「ものづくり」をしていきたいなと思っています。

 

ホームホームでは、昔ながらからある「漆喰」(壁)や床も「無垢材」を標準採用し

テレビボードやカップボードなど大工さんが手で造る、

オリジナル造作物も大事にしたお家づくりをしています。

職人さんたちあってこそ、永く住まう為の

住まいが完成すると思っていますのでそこに敬意を払い、

そしてそれをお客様にもできれば伝えていく…これもひとつの使命かと思っています。

そうすることでお家へ愛着もわき、永く綺麗に大切に住んで頂けるかななんて思っています。

 

「お家を建てる」ということはただ住めれば良いというわけではないという事、

またお客様とお話が出来たらうれしいなと思います。

 

いつもご覧頂きありがとうございます。

(他にも行ったのですが)今日はこの辺で…☺

 

山口