2023.11.13
【住宅ローン】単独か連帯どっちがいいの?
こんにちは、山口です。
マイホーム購入につきもの、そう
それは住宅ローン。
大体の方が組まれます。
たとえキャッシュで払える状態であっても
住宅ローンを組んだ方が控除などの使える税制があり
あえて組むという方もおいでます。
とは言え、私の体感として
10組のお客様がいたら10組住宅ローンを組み
50組いたら1~2組キャッシュでの支払い
といったところでしょうか…。
ほとんどの方が
「住宅ローンを使用する」
という事です。
そこでまず直面するのは
「一人で借りるのか」(単独)
「二人で借りるのか」(連帯)
です。
最近は、夫婦共稼ぎ世帯が多く、退職後もまだ働いている方が増えているため、
ひと昔前のように「一家の大黒柱である男性のみがローンを組む」というものでもなくなったように思います。
というより、連帯じゃないと希望額借入することが出来ないという方がおいでるのも事実です。
しかし、単独債務=少ない金額しか借りられないローン
連帯債務=多くの金額を借りられる
という考え方だけで選ぶべきではない
というお話を本日は少ししたいと思います。
何故か?
どちらにするかの判断材料は他にもたくさんあるからです。
【単独債務のメリット】
・単独債務のメリットは手続きがスムーズであり諸費用も最小限に抑えることができます
・説明を受けるのも記名するのも1人
・返済途中で変更手続きをするときには契約関係者全員の同意がないとできないものがありますが、
単独債務であれば、全ての手続きを1人の意思決定で行えるので、煩わしさがないことも利点のひとつ
・引き落としも1人の口座だけで済みます
・離婚などの万が一に備えても登記など煩わしい手続きはもちろん不要です
【デメリット】
・借りられる金額の上限が連帯債務と比べると劣ってしまう事
・住宅ローン控除は債務者のみしか受けられない事
・場合によっては控除枠をフルに活用できない可能性もある
その逆で
・連帯債務のメリットは借り入れできる金額のトータルが増える
・住宅ローン控除についても、2人分が対象になる
デメリットは、諸費用が二人分かかることがある、借り入れられる金額の上限が上がるため、無理な返済計画になりやすいことです。
建てたはいいけど返せない…これが私が一番お客様に気を付けてほしいと伝えている事です。
くれぐれも、連帯債務にして借り入れ額が多くなりすぎないよう注意が必要という事はしつこめにお伝えしております。
住宅ローンをどのように組むかを決めるためのアプローチはたくさんありますが
その中で大切なのは、それぞれ家庭の事情に見合った組み方をすることだと思います。
夫が稼ぎ、妻は専業主婦の家庭のスタイルであればどうしても
単独債務になりますし、借りれる額の中で無理ない住宅計画をする必要があります。
これから家を建てるとワクワクしている方にマイナスのお話をする事は決してよくないとわかっていますが
私は建ててくれたらそのあとどうなってもかまわないという想いは一切ないので
できれば建てた後に苦しむ姿を見たくないというのが本音ですから
言いたくない事でもまずは事前にお伝えして差し上げるというのを自身のポリシーにもしています。
メリットデメリットをきちんと考慮し判断するように
してもらえたら幸いです。
今日は住宅ローンのお話でした。
ホームホーム株式会社 山口