こんにちは、山口です。
今日のタイトルは「冬が近づくと感じること。」です。
それは、無垢の床が素晴らしいと再認識することです。
無垢材は高価で、手入れが大変というイメージを持たれることが多いですが、果たして本当にそうなのでしょうか。
家を建てた後は簡単にリフォームや建て替えができませんから、長く使うためには質の良い材料を選ぶことが大切です。
カバンや靴が合皮でできているものより本革の方が長持ちし、使うほどに味が出るように、
無垢材も時間とともに深い味わいを増していくだけではなく冬は暖かく過ごしていただけ、夏はサラッとした足触りで過ごしていただける
こうした点を踏まえ、無垢材の床の魅力について改めてお話ししたいと思います。
確かに、無垢の床にはいくつかのデメリットもあります。
例えば、湿気の多い時期、乾燥する季節には木と木の間に隙間ができることがあります。
こうした現象が気になる方には、無垢材は向かないかもしれませんが、少し様子を見て頂ければ気にならなくなる事がほとんどです。
またコスト面でもビニールを貼ったカラーフロアよりは高いというのもデメリットかもしれません。
しかし、無垢材にはそれらのデメリットを十分に補って余りある魅力があるのです。
例えば、無垢の床は断熱性能や調湿性能に優れていたりするので、夏は足元がべたつきにくく、冬は冷たく感じにくい特徴があります。
また、無垢の木は柔らかいため弱いというイメージがありますが、
実際にはカラーフロアも同じように物を落とすと穴が開いたり傷がつきますよね。
むしろ、合板は表面にシートが貼られているため、穴が開いた場合はその下地が露出してしまい、見た目が気になりますが
自分でなおすのはなかなか難しい…。
一方、無垢の木の場合は、穴が開いても下地が露出することはなく、削っても削っても本物の木です。
補修方法もわりかし簡単で一度レクチャーさせて頂ければご自身でなおすことも簡単です。
(子供がお絵かきしてしまった場合も同様)
また、窓際などで紫外線により合板の場合は変色が目立って剥げてくるという現象が、年数が経てばたつほど起こりうるのですが、
無垢材は時間の経過とともに変化し、それが味わい深さとして楽しめます。剥げるという現象がほぼおきません。
経年変化を楽しむことができ、木の表情が日々変わっていく様子に愛着を感じることができます。
本革のカバンが使うほどに柔らかくなり、色艶が増していく様子に似ていますね(笑)
床は一度張ってしまうと簡単に取り替えることができません。
もちろん費用を出していただけるのであれば出来ますが、なかなか子育てや生活に大変な中、建てた家のメンテナンスに費用をかけるのはしんどいですよね。
自身でメンテナンスが簡単にできて、経年劣化を愉しめて、持ちがよく、性能もいいとなれば
最初の床材の選択は非常に重要です。
最初にお話したようにデメリットもありますが、それ以上に魅力的なメリットがあることを感じていただき、
長い時間をともに過ごす家として、床材選びも慎重に考えてもらえると嬉しい今日この頃です。
これだけ自信をもって勧めるからこそ、