2026.06.18
住宅ローン、これから借りるなら固定?変動?~ 金利上昇時代の今、家づくりで本当に考えるべきこと~
こんにちは、山口です。
日銀の金融政策決定会合では、
政策金利を1.0%へ引き上げる方針が示されました。
住宅ローンを検討中の方にとって、
無視できないニュースです。
最近、お客様との打ち合わせでも
「住宅ローン、固定と変動どっちがいいですか?」
というご相談がかなり増えました。
理由は明確で、住宅ローン金利にも
影響を及ぼす可能性が高く出てきているからです。
固定金利はついに3%台へ
住宅金融支援機構が発表した2026年6月の
フラット35(借入期間21年以上・融資率9割以下) の
最低金利は、3.21%となりました。
これは2017年に現行制度となって以降、
初めての3%超えです。
さらに大手銀行でも、上昇しています。
少し前まで「固定でも1%台」
なんて時代があったことを思うと、時代と景色が
変わりつつあるように思います。
一方で、変動金利はまだ低いですがそのため、
「だったら変動一択では?」と思う方も多いでしょう。
固定か変動か。“正解”は人によって違います。
固定が正解、変動が正解、と一概には言えません。
なぜなら、住宅ローンは
その人の人生設計そのものだからです。
例えば、
・会社員なのか
・個人事業主なのか
・経営者なのか
・単独ローンか、ペアローンか
・お子様の予定はあるか
・奥様(またはご主人)は今後も働くか
・教育費ピークはいつか
・車の買い替え予定はあるか
他にも色々と確認したい事はありますが、
人それぞれライフスタイルが違う為見るべきは金利だけではなく、
「この先、自分たちがどんなお金の使い方をする家族なのか」です。
変動金利はいつ上がるのか?という質問もよくいただきます。
多くの金融機関では、住宅ローンの基準金利を4月・10月 に見直します。
そのため、今回の6月利上げが反映されるなら、
変動金利への本格的な影響は
2026年10月以降になる可能性が高いと言われています。
つまり、今すぐ急激に上がるわけではないですが
でも、じわじわ上がる可能性は十分あるという状況です。
これから下がるという事は考えづらいでしょう。
金利0.25%上昇だと
「0.25%くらいなら大したことない」と思うかもしれません。
ですが、住宅ローンは額が大きいので、わずかな差が効いてきます。
例えば、
借入額:5,000万円
返済期間:35年
元利均等返済の場合、
金利1.00%
月返済:約141,000円
金利1.25%
月返済:約147,000円
差額は約 6,000円/月
年間で約7万円。
35年なら約245万円です。
さらに金利が上がると…
金利1.50%
約153,000円/月
金利2.00%
約166,000円/月
1%→2%で、月約2.4万円増となり、
年間約29万円。
これはかなり家計に響きませんか?
借りられる額と、返せる額は違うという話を
かなり高い頻度でお客様にしています。
「銀行が貸してくれる額」と
「自分たちが無理なく返せる額」は別です。
これは本当に重要です。
年収から逆算すると
意外と大きな金額まで借りられてしまいます。
でも、そこに安心してはいけません。
住宅ローンは、
固定資産税
火災保険
修繕費
車
教育費
老後資金
まで含めて考えるべきものです。
家を建てた後に、
旅行に行けない
外食が減る
習い事を諦める
常にお金の不安がある
そんな暮らしでは、本末転倒です。
これからは
「金利のない時代」の感覚で家を建てないことが重要です。
1995年以来、約31年ぶりに
「政策金利1%の世界」となりました。
本来、いつかは金利がある世界へ戻るべきだったとは思いますが
問題は、この30年で現在賃金上昇が追いついていないことです。
給料は大きく増えていないのに、
物価上昇
建築費上昇
土地価格上昇
金利上昇
が同時進行しています。
だからこそ今後の家づくりでは、どれだけ借りられるかではなく、
どれだけ余裕を残して暮らせるか
この視点が、これまで以上に重要になります。
大事なのは、ローン商品選びの前にまずは「資金計画」です。
固定か変動か。
もちろん重要です。
でも、もっと大事なのはその前段階。
そもそも予算はいくらが適正か
頭金は入れるべきか
ペアローンはありか
何年返済が適切か
繰上返済はするか
それと別の資産形成の予定はあるのか
こうした家計全体の設計ができているかどうかです。
ここを間違えると、固定を選んでも変動を選んでも苦しくなります。
家づくりは、建物選びより先にお金の設計を
住宅会社勤務のわたくしとしてまず皆さんに伝えたいのは
資金計画をもっと真剣にやるべきということです。
SNSでは、映えを狙う
色んな建物自慢の投稿が多く目立ちますが
でも現実には、
住宅ローンこそ、家づくり最大の設計項目です。
ここを軽視すると、後から取り返しがつきません。
ネットを見れば意見は無数にありますが他人の正解が
自分の家計の正解とは限りません。
だから私はまず、
現在の収支
将来設計
働き方
ご家族構成
価値観
を整理するところから始め、
必要あればファイナンシャルプランナーさんと共に
ご相談に乗るところからお手伝いさせていただきます。
家を建てる前に、まずお金の話をクリアにした上で
自分たちはいくらまでなら安全か
固定と変動どちらが合うかもし悩まれているなら、ぜひ一度ご相談ください。
家づくりは、建てた後の暮らしが幸せであってこそ意味があります。
未来に不安を残さない選択を、一緒に考えられたら幸いです。
資金計画から、しっかりサポートいたします。
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