私はどうして彼を選んでしまったのか…

2016.6.15

連日メディアを騒がせている東京都知事のニュース。

石川県民にとっては他人事の話というか、都知事の仕事ぶりが石川県とどんな関わりがあるのかがわからないので一歩引いた感じで見ていますが、、、報道を見る限り、公私混同も甚だしく都知事という大都市の長を務める資質には程遠い人物だという印象。そして、このニュースを見ているうちに、二つの疑問が頭に浮かびました。

一つ目は、どうして都民はこの人を選んでしまったのだろう、という疑問。

二つ目は、都知事としての仕事ぶりはどう評価されているのだろう、という疑問。

一つ目に関しては、もともと知名度があり過去に厚生労働大臣もしていたので、多くの都民は彼なら間違いないという判断をしたのでしょう。ネット上では離婚した元妻の証言など、都知事になる以前からいろいろな情報が飛び交っていました。それを知っている人にとっては、今回のニュースは「やっぱりね」と感じたかもしれません。いずれにせよ、彼の人間性を知らないまま都知事に投票した人が多かったのだと思います。

これは、テレビで報道されている情報が一部分にしかすぎないという良い教訓ではないでしょうか。それを鵜呑みにして信じたことが、後になって裏切られる可能性もあるのです。ですが、信じて選んだのが自分なら、その責任は自分に問われても仕方ありません。

もちろん、すべての情報を知ることなど不可能なので、目の前にある情報でしか判断できないのも確かです。そういう意味では、現状の選挙の仕組み自体がまだまだ不完全と言わざるを得ません。「誰を選んでも一緒だよ」的な選挙に行かない人が半数近くもいるのですから。

では、二つ目に関してはどうでしょう。不勉強な僕は、そもそも知事の仕事内容をあまり知りません。なので、前都知事と現都知事の仕事ぶりがどうだったとか、現都知事がどんな成果を上げたとか、全くわかりません。現都知事になったおかげで都民にとってプラスになったことがどれだけあったのでしょうか?

何が言いたいかというと、今回報道されている内容とは別に、都知事として都民の皆さんにどんな仕事をしてきたのかを情報として与えられなければ、本当に都民の選択は誤りだったのかは判断できないんじゃない?ということです。

日本の政治家は不祥事をつつかれては辞めて、その次がまた別の不祥事を起こして、、、そんなことばかりが報道されて本来の政治家としての仕事ぶりがほとんど伝えられません。これでは政治離れになるのは当然の結果です。

さて、この話を家づくりに置き換えて考えてみましょう。

ハウスメーカーや工務店は、ホームページやカタログで自社の家づくりのメリットを伝えています。建築の知識は複雑でネットでの情報は膨大すぎて、お客さんからすればどれが自分の家づくりに合っているのかが判断が難しい時代になりました。第三者の立場として、ビルダー選びのためのサービスや会社が増えているのもそのせいでしょう。

家づくりのコンセプト以外にも会社の知名度、施工実績、社長や担当者の人間性、社内の雰囲気など、ビルダーはいろんな側面をもっています。例えば、家づくりのパートナー選びの段階で、最終的に二社が残ったとしましょう。

一社は家づくりのコンセプトにも共感できて、工法も仕様も理想的。価格も予算内ですぐれたコスパが魅力的。ただ一点気になるのが、社長は金遣いが荒く、会社の経費で家族旅行をしたり、モデルハウスに飾ると言いながら趣味である美術品を多数オークションで購入したりと、違法とまでは言えないが公私混同甚だしい人物だということ。

もう一社はコンセプトもあまり共感できず、工法も仕様も一般的。価格は一応予算内だがそこまでコスパは感じない。最終的に残った理由は、社長の素晴らしい人柄。誠実で正直で人間的にも尊敬できるので、これから長く付き合っていくのにピッタリの人物であることは間違いない。

さあ、あなたならどちらの会社に家づくりを託しますか?間髪入れずにどちらがふさわしいパートナーかを言えますか?僕は自分で書きながら正直迷ってしまい選べませんでした。この二択、どちらが正解かを決めるのは、これから何十年と住宅ローンを払いながらその家で暮らすあなた以外にいません。

今回の都知事の報道のように、実際の仕事に対する出来不出来とは違う側面で評価することもあれば、自分との関係性にフォーカスした分野での評価を最優先することもできるでしょう。

どんなに社長の人柄が素晴らしくても、あなたが求めた家にならなければ、そのパートナーにどれほどの価値を感じるでしょうか?都知事をフォローするつもりはありませんが、実際の仕事ぶりも情報として提供したうえで今回の問題を総括した方が次につながるはずです。

増税が再延期になり、駆け込みで家づくりを進めていた人にとっては少し余裕ができたのではないでしょうか。この機会に、家づくりのパートナー選びについての判断基準をもう一度見直すのも悪くないと思います。

あなたは正しい判断を下せるだけの情報量をもっていますか?自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自信と責任をもって主体的にパートナー選びを進めていますか?

パートナー候補とは納得いくまで話し合いましょう。コンセプト、価値観、感性、人間性、どこまで共感できるかを確かめてみてください。それがちゃんとできたなら、あなたの家づくりはほぼ成功したと言っても過言ではありません。

Houzzに登録中の金沢市, 石川県, JPのhomehome_k