わが家のプランに隠れた何十年分の不便を見つける方法

2016.4.14

知人である二児のママさんと家づくりについて話をする機会がありました。

彼女は8年前に県内で有名な住宅会社で家を建てました。もともとその会社が建てる家のファンだった彼女は、キッチンから中庭を眺めることができる優雅な空間を手に入れました。今もその住まいに満足している彼女に、

「家づくりのときに、もっとこうすれば良かったとか後悔していることありますか?」

と尋ねてみました。すると、彼女は

「パントリーを作れば良かった」 ※パントリー…食料品や食器類を収納・貯蔵する小室

と答えました。続けて私は「最初は必要ないと思ってたけど、生活し始めてその必要性を感じたってことですか?」と質問しました。すると、

「というよりは家づくりをしていた頃、パントリーという空間自体への意識がそんなになかったかもしれない。だから、こちらから設計士に要望することもなかったし、向こうからもそういう提案はなかった」と言うのです。

食事の準備や食品の保管などは家づくりをする前から毎日行っていたはずですから、プランニングの段階でもその必要性に気づけた可能性はあります。ただ、普通のアパート暮らしだとパントリーはありませんから、その延長で間取りを考えていればその意識が抜けてしまうのもわかる気がします。

家づくりにやり直しはありません。再チャレンジ、リベンジ、失敗しても次がある、、、日々の大体のことは挽回できるのですが、家づくりはそうはいきません。ですので、あなたが本当に暮らしやすい間取りを望むなら、じっくりと時間をかけてプランを練るべきだと思います。

もしあなたが今プランの打ち合わせをしているなら、その設計士はあなたとのコミュニケーションに十分な時間を割いてくれていますか?その設計士と話すことで「そういう空間が自分には必要かもしれないな」「言われてみれば確かにそっちの方が便利だな」といった気づきがありますか?

「工期が迫っているから早く決めましょう」「プロの設計士が描いてますから安心してください」そんな言葉に流されて熟成不足のプランで建てたマイホーム。そこで不便を感じるのは設計士ではなく、あなたです。

先ほどのパントリーが欲しかった彼女の話でいえば、担当の設計士から「パントリーはなくても大丈夫ですか?」という投げかけがあれば、今頃もっと使いやすいキッチンで不便なく料理ができていたかもしれません。プランニングでのたった一言で、その後何十年と続く住まい手の不便がなくなることもあるのです。

今お考えの間取りプラン、何十年分のあなたの不便をちゃんと解消してくれるものになってますか?

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